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- 社長のひとこと
私、京都の呉服問屋の倅に生まれ、大学卒業後、京友禅の染屋にて修行、その後家業をついで京友禅の製造元としてものづくりや業界活動に頑張ってきた根っからのきもの業界人です。
一所懸命頑張ってまいりましたが、力及ばず、十数年前恥ずかしながら廃業することになってしまいました。
しかし、生まれたときから体の一部とも云える「きもの」に関わり、自分の経験や思いを少しでもお役に立てられないかと考え、多くの方々のお力添えをいただきながら、今日も頑張っております。
私も痛いほど経験しております。今日のきもの販売は、本当に大変ですよね。生半可なことではなかなか成果は上りません。でも、その中でもいくつか基本的にこうではないかと思えることがあります。
第一に、お客さまにとっては、商品や価格も大事ですが、どんな『お店』かと云うことがとても重要。
ライバル店の中で、覘いてみる『お店』の候補にならない限り、いくら良い品揃えをしていても販売には、結びつきません。
「ウチの店は、よそとはチョッと違う。一見の価値ありですよ。」
このことをいかにお客さまに分かってもらうのかが商売の原点だと思います。
第二に、お客さまは自分で選んでみたいと願っていること。
無論的確なアドバイスは必要とされていますが、自分でイメージがわかないと購入まではいきません。
逆に、イメージがわきやすくすることで、その商品の価値を一段と高めることが出来ます。
考えようによれば、在庫は宝の山と考えられます。
第三に、販売促進活動は、どうしても長期的な視点が必要だということ。
そのためにも、それぞれのお店の実情や目的に照らして、決して無理のないコストや方法で進めなくてはなりません。
個々の企画やツールのコストダウンも必要ですが、同時に既存の商品や店舗の活性化、あるいは、長期的に使えるツールの検討など、トータルとしての経費の効率化が必要です。等々。
以上、生意気なことを申し上げ、恐縮ですが、これらのことの具現化を通じ、少しでもきもののお役に立つことが私の『テーマ』です。
まだまだ発展途上、不十分なことばかりですが、おかげ様で大手さまをはじめ、多くのお客様からリピートでのお仕事を頂戴できるようになってまいりました。
今後とも弛まず精進して、少しでも皆様のお役に立てるよう頑張ってまいります。
GTプロジェクト代表 酒井 尚志